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麻雀の点数が合わないときのチェックリスト|集計係が使う原因の切り分け方

半荘が終わって点棒を数えたら、合計が合わない。あるいは、その日の全員のスコアを足したら0にならない。麻雀会の終盤、時計は深夜1時、みんな眠い——集計係にとって、これがいちばん胃が痛くなる瞬間です。

この記事は、そういうときに上から順に潰していけば必ず原因にたどり着くチェックリストです。「よく確認しましょう」で終わらせず、どこを何の順番で見るかまで書きます。探す順番を間違えなければ、たいていの原因は5分で見つかります

大前提:合計は必ず0になる

麻雀のスコアは、誰かのプラスが必ず誰かのマイナスから来ています。だから全員のスコアを足すと0になります。同じように、終了時の持ち点の合計は「持ち点 × 人数」になります

ルール持ち点合計はこうなるはず
四麻・25,000点持ち100,000点
四麻・30,000点持ち120,000点
三麻・35,000点持ち105,000点
三麻・40,000点持ち120,000点

この2つが「ものさし」です。ズレを見つけたら、まずどちらの段階でズレているのかを切り分けます。ここを飛ばして最初から全部見直すと、深夜の脳では絶対に見つかりません。

最初にやること:2択に切り分ける

A. 卓の上の点棒の合計が合わない(例:100,000点にならない)
→ 点棒そのものの問題。「点棒編」へ。

B. 点棒は合っているのに、スコアの合計が0にならない
→ 計算・転記の問題。「計算編」へ。

点棒編:卓の上の合計が合わないとき

ズレ幅を見れば、原因はほぼ絞り込めます。ここが実務でいちばん役に立つところです。

ズレ幅ほぼこれ
1,000点 足りない供託のリーチ棒が場に残っている(最頻出)
2,000点・3,000点 足りない供託が複数本残っている
300点・600点 など本場(積み棒)の支払い漏れ・二重払い
ちょうど10,000点万点棒の数え間違い(1本見落とし/1本多く数えた)
ちょうど5,000点5,000点棒の数え間違い、または点箱の仕切りの見間違い
半端な額点数の申告と支払いが食い違っている(後述)

1. まず場を見る(供託・積み棒)

足りない額が1,000点の倍数なら、まっさきに卓の中央を見てください。誰もあがらずに終わった局のリーチ棒が、そのまま置き去りになっているのが定番です。オーラスであがった人が回収し忘れる、流局が続いて供託が2〜3本たまっているのに誰も気づいていない、というのがよくある形です。

これは記録の問題ではなくルールを決めていない問題であることも多いです。「最後まで残った供託は誰のものか」(トップが取る/そのまま場に置いて次回持ち越し/その半荘は無効)を先に決めておくと、この揉め方は起きなくなります。決め方はセット麻雀のルールの決め方にまとめました。

2. 点箱を「本数」で数え直す

点棒は金額で足そうとすると必ず間違えます。万点棒が何本、5,000点棒が何本、1,000点棒が何本と本数で数えて、最後に一度だけ掛け算するほうが速くて正確です。全員分の本数を合計すれば、卓に配られた総本数と一致するはずなので、これ自体が検算になります。

3. 申告と支払いを1つずつ思い出す

半端な額のズレは、たいていここです。よくあるのは次の3つ。

点数そのものの算出に自信がないときは、翻・符の点数早見表符と翻の仕組みで確認できます。

見つからないときの現実的な着地

10分探して出てこないなら、その半荘だけ「差額をトップの持ち点に寄せる」か「全員で按分する」かをその場で決めて、記録に一言残すのが実務的です。完璧に追跡することより、全員が納得して次の半荘を始められることのほうが大事。ただし決め方をその日のうちに統一するのは忘れずに。半荘ごとに扱いが変わると、あとから見返したときに何が正しいのかわからなくなります。

計算編:点棒は合うのにスコアが0にならないとき

点棒の合計が正しいなら、残るは計算と転記です。ここもズレ方でほぼ特定できます。

ズレ方疑うところ
合計がちょうど +20.0/−20.0(オカの額)オカの足し忘れ、または二重に足した
合計がウマの値と同じ(+30/−30など)同点なのに順位を詰めてしまった(後述)
合計が ±1.0 前後の小さい値持ち点の転記ミス(1,000点単位の桁ずれ)
合計が罰符と同じ額チョンボ罰符。これは0にならないのが正常
ある1人だけ符号が逆マイナスの持ち点の引き算ミス

同点の処理は「空席」を作る

手計算がいちばん壊れるのが同点です。1位が2人いる場合、2位は空席になり、次の人は3位です。ここで3人目を2位として扱ってウマ+10を渡すと、渡した分だけ合計が0からずれます。

正しくは、同点は同順位にして、その順位帯のウマとオカを人数で均等に割る。1位が2人なら(1位のウマ + 2位のウマ)÷ 2 ずつ、オカも2人で山分けです。実際の数字はスコア計算 実例12パターンのパターン5〜7で、途中式ごと確認できます。

三麻に四麻のウマを使っていないか

意外に多いのがこれです。四麻のウマ「10-30」(+30/+10/−10/−30)は4人で合計0になる設計なので、3人にそのまま使うと +30 + 10 − 10 = +30 となり、毎半荘 +30 ずつズレ続けます。三麻では「15-0-15」のように2位を0にして1位と3位を対称にした形を使ってください。

素点を整数に丸めていないか

41,300点の素点は +11.3 です。これを +11 に丸めると、丸めた誤差の分だけ合計が0からずれます。途中では丸めず、表示だけ小数第1位にするのが鉄則です。

ズレを見つけたあと:直し方の順番

  1. どの半荘でズレたかを特定する — 半荘ごとの合計を上から順に足していき、初めて0でなくなったところが原因の半荘です。全部を一度に見直してはいけません。
  2. その半荘の持ち点合計を確認する — 「持ち点 × 人数」になっていなければ点棒編、なっていれば計算編。
  3. 直した結果を、その場で全員に見せる — 後から静かに直すのが、いちばん揉めます。
紙のスコア表でこれをやるのがつらい理由

「どの半荘でズレたか」を特定するには、半荘ごとの合計を毎回計算する必要があります。紙だと、それをやるには全部を電卓で足し直すしかありません。だから多くの人は最後にまとめて気づくことになり、そこから10半荘分をさかのぼる羽目になります。逆に言えば、半荘ごとにその場で「合計0」を確認しておけば、ズレは必ずその半荘の中で見つかります

そもそもズレを起こさないための予防

最後の項目が、私がまじゃすこを作った理由そのものです。まじゃすこは表示点数を入れた時点で持ち点の合計チェックが自動で走り、「持ち点 × 人数」になっていなければその場で気づけます。共有URLを配れば全員のスマホに同じスコア表が出るので、間違いが集計係の手元に閉じません。深夜に10半荘さかのぼる作業から解放されたのは、正直これが一番大きかったです。集計係を8年やってきた話は集計係8年の記事に書いています。

よくある質問

Q. 合計が0にならないまま記録してしまいました。あとから直せますか?

その半荘の持ち点さえ覚えていれば直せます。まじゃすこなら、記録した試合をタップして持ち点を入力し直せば、スコアも成績も自動で計算し直されます。うっかり消してしまった場合の「元に戻す」機能もあります(お知らせ)。

Q. どうしても原因が見つからないとき、なかったことにしていい?

その半荘を無効にするのは最終手段としてアリですが、全員の合意をその場で取ることだけは省かないでください。あとから「あの半荘、実は勝ってたのに」となるのが一番後を引きます。

Q. チョンボ罰符があると合計が0になりません。壊れていますか?

正常です。罰符を「場から消す」方式だと、消えた分だけ合計がマイナスになります。ゼロサムを保ちたいなら、罰符を他家に分配するルール(人数で割り切れる額にするのがコツ)に変えてください。

Q. チップの枚数が合わないときは?

考え方はまったく同じです。チップも全員分を合計すれば増減0になるはずなので、合計0チェックがそのまま検算に使えます。合わない場合は、渡し忘れか二重渡しのどちらかです。

まとめ

半荘ごとの合計チェックは、アプリにおまかせ。

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