麻雀仲間の通算成績と相性のつけ方|日をまたいだ順位と対戦成績の読み方
その日の1位は、決め方さえ先に宣言しておけば迷いません。難しくなるのは、何回か集まった成績を1年分・大会の2日間分としてまとめるときです。来た回数が人によって違う、日によってルールが違う、三麻の日と四麻の日が混ざる。そして必ず出てくるのが「で、あの人とは相性どうなの?」という話です。
この記事では、日をまたいだ通算成績のつけ方と、相手ごとの成績(相性)の読み方を、実際に計算した例で整理します。1日の中で試合数が違う人をどう比べるかは「5人以上で麻雀を打つときの回し方」で扱っているので、ここでは「日をまたぐ」ことで新しく出てくる論点に絞ります。
通算をつける前に決める3つのこと
通算成績は、数字を足す前に「何を足すか」を決めておかないと、あとから必ず揉めます。決めるのは次の3つです。
| 決めること | 主な選択肢 | 決めないと起きること |
|---|---|---|
| シーズンの区切り | 1年/半年/大会ごと | 何年も前の成績を引きずり、新しく入った人がずっと追いつけない |
| 対象にする試合 | 四麻だけ/三麻は別に/ルールが同じ日だけ | 性質の違う数字が1つの合計に混ざり、順位の意味がぼやける |
| 順位の決め方 | 合計/平均+規定試合数/平均着順 | シーズンが終わってから「その決め方だと不利」と言い出す人が出る |
どれも正解はひとつではありません。大事なのはシーズンが始まる前に決めて、途中で変えないことです。終わってから決めると、どの案も誰かの肩を持つ形になります。
三麻と四麻は、必ず別に集計する
三麻と四麻は、1試合の着順の数が違います。四麻の平均着順は2.50が真ん中で、三麻は2.00が真ん中です。同じ「平均着順2.30」でも、四麻なら上振れ、三麻なら下振れ。スコアのほうも、三麻は1人あたりの持ち点が大きく、点数の動きが荒くなります(三麻と四麻の違い)。
ですから、三麻の日と四麻の日がある集まりでは、通算順位を2つ持つのが素直です。「四麻の部」「三麻の部」と分けておけば、三麻しか来られない人がいても不公平になりません。
日によってルールが違うときの注意
もうひとつ見落としやすいのが、日によってウマが違うケースです。初心者が来る日はウマを5-10に軽くし、いつもの面子の日は10-30、という運用はよくあります。このとき合計スコアをそのまま足すと、ウマが重い日の結果ほど通算に強く効きます。10-30の日のトップはウマだけで+30、5-10の日なら+10。同じトップでも、通算への重みが3倍違うわけです。
対策は2つです。
- シーズン中はルールを固定する — いちばん確実です。ルールを変えたくなったら、そこでシーズンを区切ります。
- 混ざる場合は平均着順を主に見る — 着順はウマの重さに左右されないので、ルールが違う日をまたいでも同じ物差しで比べられます。スコアは「どれだけ稼いだか」の参考に回します。
ルールそのものの決め方は「打ち始める前に決める10項目チェックリスト」にまとめています。
実例:3日間・6試合・5人の通算を出してみる
ここからは、実際に計算した例で見ていきます。四麻・25,000点持ち/30,000点返し・ウマ10-30(オカはトップに+20)で、5人の仲間が3日間に計6試合打ったとします。1日目と2日目は同じ4人、3日目は初参加の「ごろう」が加わって回し打ちにしました。
| 試合 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 |
|---|---|---|---|---|
| 1日目 第1試合 | たろう 42,000(+62.0) | じろう 31,000(+11.0) | さぶろう 18,000(−22.0) | しろう 9,000(−51.0) |
| 1日目 第2試合 | たろう 36,000(+56.0) | しろう 30,000(+10.0) | じろう 22,000(−18.0) | さぶろう 12,000(−48.0) |
| 2日目 第1試合 | じろう 45,000(+65.0) | さぶろう 28,000(+8.0) | たろう 17,000(−23.0) | しろう 10,000(−50.0) |
| 2日目 第2試合 | さぶろう 39,000(+59.0) | たろう 33,000(+13.0) | しろう 16,000(−24.0) | じろう 12,000(−48.0) |
| 3日目 第1試合 | ごろう 44,000(+64.0) | たろう 30,000(+10.0) | じろう 16,000(−24.0) | しろう 10,000(−50.0) |
| 3日目 第2試合 | ごろう 41,000(+61.0) | さぶろう 27,000(+7.0) | たろう 20,000(−20.0) | しろう 12,000(−48.0) |
かっこ内はその試合のスコア(pts)です。どの試合も4人の合計が0になっているので、計算に抜けはありません(検算のしかたは「スコア計算の基本」)。これを人ごとに通算すると、次のようになります。
| 名前 | 試合数 | 合計スコア | 1試合平均 | 平均着順 |
|---|---|---|---|---|
| ごろう | 2 | +125.0 | +62.5 | 1.00 |
| たろう | 6 | +98.0 | +16.3 | 2.00 |
| さぶろう | 5 | +4.0 | +0.8 | 2.40 |
| じろう | 5 | −14.0 | −2.8 | 2.60 |
| しろう | 6 | −213.0 | −35.5 | 3.50 |
合計スコアで順位をつけると、3日目に初めて来て2試合だけ打ったごろうが1位です。平均で見てもごろうが1位。2試合とも1着なので当然ですが、「6試合打ったたろうより、2試合のごろうが年間1位」に全員が納得するかというと、たぶんしません。
規定試合数を決めると、順位の意味がはっきりする
そこで使うのが規定試合数です。たとえば「シーズンの全試合数の半分以上に出た人を順位の対象にする」と決めておくと、この例では全6試合の半分=3試合以上が対象になります。
| 順位 | 名前 | 合計スコア | 平均着順 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | たろう | +98.0 | 2.00 | |
| 2位 | さぶろう | +4.0 | 2.40 | |
| 3位 | じろう | −14.0 | 2.60 | |
| 4位 | しろう | −213.0 | 3.50 | |
| — | ごろう | +125.0 | 1.00 | 規定試合数に届かず(参考記録) |
ごろうの成績は消すのではなく、参考記録として並べて見せるのがポイントです。2試合連続トップは立派な記録なので、隠す必要はありません。「次のシーズンは規定試合数を満たして、正式に1位を取りにいく」という目標にもなります。
規定試合数の線は、集まりの頻度で決めます。毎回ほぼ全員が来る会なら「全試合の半分」、出席がまばらな会なら「全試合の3分の1」くらいに下げないと、対象者が数人しか残りません。どちらにしても、線を決めたらシーズン中は動かさないことです。
相手ごとの成績(相性)は「直接対決」と「スコア差」を分けて読む
通算順位の次に盛り上がるのが、相手ごとの成績です。まじゃすこでは、同じ試合に出た2人を比べて、次の2つを別々に出しています。
- 直接対決 — 同じ試合で、相手より上の着順だった回数(同じ点数なら引き分け)。「何勝何敗か」という、いちばん直感的な相性の数字です。
- スコア差 — 同じ試合に出たときの、自分の合計スコアから相手の合計スコアを引いたもの。「その相手がいる試合で、どれだけ差をつけたか」の大きさです。
この2つは、同じ向きになるとは限りません。上の例で、たろうから見た相手ごとの成績を出すとこうなります。
| 相手 | 同じ試合 | 直接対決 | 平均着順(たろう/相手) | スコア差 |
|---|---|---|---|---|
| じろう | 5 | 4勝1敗 | 1.80/2.60 | +132.0 |
| さぶろう | 5 | 2勝3敗 | 2.00/2.40 | +84.0 |
| しろう | 6 | 6勝0敗 | 2.00/3.50 | +311.0 |
| ごろう | 2 | 0勝2敗 | 2.50/1.00 | −135.0 |
注目したいのはさぶろうとの行です。同じ試合でのスコアはたろうが84.0も上回り、平均着順もたろうのほうが良いのに、直接対決は2勝3敗で負け越しています。たろうがさぶろうより上に来た2試合は、どちらもたろうのトップでスコアの差が84.0と104.0の大勝。逆にさぶろうの下になった3試合は、どれも着順ひとつ差で、スコアの差は27.0〜46.0でした。
つまり、スコア差は「勝ったときの大きさ」を、直接対決は「上に来た回数」を表しています。どちらが正しい相性かではなく、両方を並べて読むのがコツです。たろうにとってさぶろうは「大差で勝つこともあるが、並ぶとよく先に行かれる相手」だとわかります。
相性の数字は、試合数が少ないうちは話のネタに
相手ごとの成績は、1人あたりの通算よりさらに試合数が少なくなります。上の例でも、たろうとごろうが同じ試合に出たのは2回だけです。2回の「0勝2敗」を「天敵」と呼ぶのは早すぎます。
まじゃすこの対戦成績でも、「相性がいい相手」「手ごわい相手」の一言は、3試合以上同じ試合に出た相手だけから選ぶようにしています。それでも数試合ではぶれが大きいので、シーズンの途中は話のネタとして楽しみ、シーズンの終わりにまとまった数で見返すくらいがちょうどいいと思います。
もうひとつ、名前の表記には気をつけてください。1日目は「たろう」、2日目は「太郎」と入力すると、名前だけで見れば別人です。まじゃすこの仲間ページでは、名簿の人と試合の名前を連携して数えるので、表記がばらばらでも同じ人として通算できます。連携は誰がしたかが残り、本人がログインして「これは私」と登録した人には✓本人の印が付きます。
まじゃすこで通算と相性を出す手順
- ゲームを開いたら「あなたはどれ?」で自分を選ぶ — 共有URLでゲームを開くと一度だけ聞かれます。選んでおくと、マイページの「個人」にゲームをまたいだ通算とよく打つ相手との成績がまとまります。過去の試合がたくさんある場合は、マイページの「まとめて選ぶ」で自分の名前を1つ押すだけで一括で選べます。
- 仲間ページを作って、別の日のゲームを入れる — マイページの「仲間」から作り、シーズンや大会の試合を追加します。LINEのトークを貼り付ければ、中の試合のURLをまとめて取り込めます。名簿と同じ名前は自動で連携され、通算順位(表彰台つき)・全員の成績表(試合数・平均着順・トップ率・ラス回避など)・対戦成績が出ます。自分が入っていない試合も入れられ、三麻と四麻は分けて表示します。
- 結果のリンクを仲間に送る — 仲間ページの「結果のリンク」は、ログインなしで誰でも見られます(LINEの中でもそのまま開けます)。試合の追加や名前の連携を手伝ってもらう人には「招待」を送ります。表の画像も書き出せるので、シーズン終わりの発表にも使えます。
規定試合数は、仲間ページの通算順位に出ている試合数を見て判断します。参考記録にする人をどう扱うかは、上の表のように「—」で並べる形がおすすめです。
よくある質問
Q. シーズンの途中から入ったメンバーは不利になりませんか?
合計スコアで決めると不利です。途中参加が多い会では、規定試合数を満たした人の中で1試合平均や平均着順を比べる形にすると、打った回数の差が順位に出にくくなります。それでも気になる場合は、「途中から入った人の中での1位」を別に表彰する会もあります。
Q. 大会の1日目と2日目でチーム分けが違ったら、どう集計する?
チームの順位はその日のゲームの中で決め、個人の成績だけを2日間通算するのがわかりやすいです。まじゃすこでは、1日目と2日目のゲームを同じ仲間ページに入れれば個人の通算順位が出て、チームの順位はそれぞれのゲームのチーム順位で確認できます。チーム戦の開き方は「麻雀を10人以上で楽しむ方法」にまとめています。
Q. 相手ごとの成績は、何試合くらいから信用していい?
はっきりした線はありませんが、数試合ではたまたまの結果に大きく振られます。上の例の「0勝2敗」のように、2〜3試合の数字で相手を決めつけないのが無難です。シーズンを重ねて同じ試合に出た回数が増えるほど、数字は安定していきます。
まとめ
- 通算をつける前に、シーズンの区切り・対象の試合・順位の決め方を決めて、途中で変えない
- 三麻と四麻は別に集計する。ウマが違う日が混ざるなら平均着順を主に見る
- 来た回数が違うなら規定試合数を決め、届かない人は参考記録として並べる
- 相性は「直接対決(上に来た回数)」と「スコア差(差の大きさ)」を分けて読む
- 名前の表記をそろえる。違う表記は別人として数えられる
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