【5分でわかる】麻雀AIの違い|NAGA・Mortal・MAKA・Suphx・LuckyJ、使えるのはどれ?
この記事の結論
- 麻雀AIには、自分で使えるAIと強さの記録を残しただけのAIがある
- 使えるのはMortal(無料)・MAKA(雀魂の中)・NAGA(有料)
- 対面の麻雀は牌譜が残らないので、結果の積み重ねで振り返る
ここ数年で、麻雀AIはぐっと身近になりました。オンライン麻雀の牌譜をAIに読ませると、1打ごとに「AIならどれを切ったか」を教えてくれます。プロの解説やYouTubeでAIの判断が引き合いに出されることも増え、名前だけは聞いたことがある人も多いと思います。
ただ、名前が似ていて違いが分かりにくいのも事実です。実際に自分で使えるAIと、強さの記録を残しただけで一般には使えないAIが同じように語られていることもよくあります。この記事では、よく名前の出る5つの麻雀AIを、2026年10月時点で公開されている情報から整理しました。最後に、まじゃすこが扱っている対面のセット麻雀をAIで振り返れるのか、集計係の目線でまとめています。
麻雀AIには「使えるAI」と「記録を残したAI」がある
自分の牌譜を読ませて練習に使える
天鳳で十段。一般の人は使えない
まず押さえておきたいのは、麻雀AIが大きく2つに分かれることです。
- 牌譜を解析できるAI:自分の対局の牌譜を読ませて、1打ごとのAIの判断と比べられるもの。NAGA・Mortal・MAKAがこちらです。
- 強さの記録を残したAI:オンライン麻雀の天鳳などで人間と対局し、段位で強さを示したもの。Suphx・LuckyJがこちらで、一般の人が牌譜を解析させることはできません。
ニュースで「AIが十段に到達」と見かけるのは主に後者、練習に使えるのは前者です。「最強のAIに自分の牌譜を見てもらいたい」と思っても、記録を残したAIは使えないので、実際には牌譜を解析できる3つの中から選ぶことになります。
5つのAIのプロフィール
解析が細かい定番
URLを貼るだけ
アプリの中で数秒
2019年に天鳳十段
2023年に天鳳十段
主な麻雀AIの比較(2026年10月時点)
各AIの公式ページと、開発元の発表・報道で確認できた内容です。料金や対応範囲は変わることがあるので、使う前に公式の案内も確かめてください。
| AI | 開発 | 使えるか | 読める牌譜 | 料金 |
|---|---|---|---|---|
| NAGA | ドワンゴ(Media Village) | 使える | 天鳳(四麻・喰いタンあり。段位戦・大会・個室の対局) | 有料(月ごとのポイント制・ニコニコチャンネル会員) |
| Mortal | 個人の開発者(オープンソースで公開) | 使える | 天鳳・雀魂(四麻の段位戦。Mortalは半荘だけ) | 無料 |
| MAKA | Yostar(雀魂の運営) | 使える(雀魂の中で) | 雀魂の牌譜(2025年2月のベータ版では四麻のみ) | 雀魂の案内に従う |
| Suphx | Microsoft Research Asia | 使えない | ― | ― |
| LuckyJ | テンセント | 使えない | ― | ― |
NAGA(ナーガ)
天鳳の牌譜URLを渡すと、1打ごとのAIの判断と、自分の打牌がAIとどれだけ一致したかを見せてくれる解析サービスです。月ごとにポイントが付く会員制で、半荘1回を解析するごとにポイントを使います。天鳳で最上位の十段に到達したAIとして紹介されることが多く、いちばん名前の知られた麻雀AIと言ってよいと思います。対象は天鳳の四麻の牌譜なので、雀魂だけで遊んでいる人や三麻の人は、そのままでは使えません。
Mortal(モータル)
個人の開発者がオープンソースで公開しているAIで、牌譜レビューのページ(mjai.ekyu.moe)に牌譜のURLを貼るだけで無料で解析できます。天鳳と雀魂の両方の牌譜に対応しているのが大きな利点です。ただし、レビューできるのは四麻の段位戦ルールの牌譜で、Mortalでは半荘(東南戦)だけが対象です。強さの公式な段位はありませんが、「NAGAと同じくらい」と評価する声もあり、無料で始めるならまずこれ、という位置づけです。
MAKA(マカ)
雀魂の運営元が、2025年2月にベータ版として雀魂のアプリの中に入れた牌譜分析の機能です。牌譜を見る画面のボタンから始められ、半荘でも数秒で終わると紹介されています。ほかのサイトに牌譜を持っていく手間がないので、雀魂で遊んでいる人にとってはいちばん手軽です。ベータ版の時点では四麻のみでした。
Suphx(スーパーフェニックス)
Microsoft Research Asiaが開発したAIで、2019年6月に天鳳で十段に到達しました。AIとして初めての十段で、麻雀AIが人間の上位層と同じ水準に来たことを示した出来事として話題になりました。研究として開発されたAIなので、一般の人が対局させたり牌譜を解析させたりすることはできません。
LuckyJ(ラッキージェイ)
テンセントが開発したAIで、2023年に天鳳で十段に到達しました。開発元の発表では、天鳳の「安定段位」という指標でSuphxやNAGAを上回ったとされています。こちらも一般には公開されていません。なお、強さの比べ方は同じ条件での直接対決ではなく、天鳳での成績という間接的な指標による比較です。順位づけは参考程度に見ておくのが無難です。
麻雀AIのできごと
牌譜解析AIでわかること・わからないこと
牌譜解析AIは便利ですが、得意なことと苦手なことがはっきりしています。
| わかること | わからないこと |
|---|---|
| 1打ごとに、AIがどの牌を切る割合が高かったか | その局の結果が、腕によるものか運によるものか |
| 自分の打牌がAIとどれだけ一致したか(一致率) | AIと違う打牌が、本当に悪い一打だったか(AI同士でも判断が分かれる) |
| 押すか降りるかなど、判断の分かれ目になった場面 | 点数状況や相手の癖まで含めた、その卓だけの最適な判断 |
特に、AI同士でも判断が食い違う場面はよくあると指摘されています。一致率が低かった半荘を「下手だった」と決めつけるより、AIと判断が大きく分かれた数か所を拾って、なぜそう打ったかを考える使い方がおすすめです。
NAGAの使い方は、プロ雀士の平澤元気さん(最高位戦)が動画で説明しています。解析画面のどこを見ればいいか、AIの答えをうのみにしないための注意点まで分かります。画面つきの手順は「NAGAの使い方(実演)」にまとめました。
麻雀AI「NAGA」による牌譜解析の使い方と注意点を解説します。
出典:平澤元気麻雀ch(YouTube)・21分31秒・https://www.youtube.com/watch?v=8UqQ-7XLVsA
NAGAには最近、自分で学習を重ねる新しいタイプのAIが加わりました。その強さを、プロの堀内正人さんが解説した動画です(2026年10月公開)。
【超進化】NAGAの自己改善型「アナンタ」「ウロボロス」が強すぎる…リーグ戦レポートから見えた麻雀AIの新時代を解説!
出典:堀内正人horihori TV(YouTube)・10分52秒・https://www.youtube.com/watch?v=SbiksjjGuQM
どのAIを使うか(遊んでいる場所で決める)
| ふだん遊んでいる場所 | まず試すなら | 理由 |
|---|---|---|
| 雀魂 | MAKA → Mortal | MAKAはアプリの中で完結。 もう少し細かく見たいときはMortalに牌譜URLを貼る |
| 天鳳 | Mortal → NAGA | まず無料のMortalで。 続けて使うなら、定番のNAGAも候補 |
| 三麻が中心 | (対応しているものが少ない) | ここで挙げた解析AIの多くは四麻の牌譜が対象。 三麻は公式の案内で対応を確かめる |
| 友人との対面(手積み・全自動卓) | (AIは使えない) | 牌譜が残らないため。次の節で振り返り方を説明します |
対面のセット麻雀は、AIで振り返れるのか(集計係の目線)
ここからは、まじゃすこが扱っている友人との対面のセット麻雀の話です。結論から言うと、今の牌譜解析AIで対面の対局を振り返るのは、現実的ではありません。
理由は単純で、対面の麻雀には牌譜が残らないからです。牌譜解析AIは、全員の配牌・ツモ・捨て牌が記録されたデータを読んで判断を出します。手積みでも全自動卓でも、誰が何を引いて何を切ったかは記録されません。あとから思い出して1打ずつ書き起こすのは、半荘1回でも大変な作業です。
では、対面の麻雀は振り返れないのかというと、そうではありません。1打ごとの判断ではなく、結果の積み重ねなら振り返れます。私が集計係をしていた定例会でも、話題になるのはいつも「最近ラスが多い」「あの人には勝てない」といった結果の話でした。振り返りに使える数字は、次のとおりです。
| 見る数字 | わかること |
|---|---|
| 平均着順 | ウマの大きさに左右されにくい、いちばん素直な強さの目安 |
| ラス率・トップ率 | 守りと攻めのどちらに寄っているか(ラスもトップも少ない=守りすぎかも) |
| スコアの推移 | 調子の波。 どの日から崩れたか、ルールを変えた日の前後で違うか |
| 相手ごとの成績 | 苦手な相手。 直接対決の勝ち数とスコア差を分けて見る |
こうした数字は、1日だけではたまたまの結果に大きく振られます。何日分かを通算して初めて傾向が見えてくるので、毎回の結果を同じ形で残しておくことが前提になります。通算のつけ方と相手ごとの成績の読み方は「麻雀仲間の通算成績と相性のつけ方」で詳しく書いています。
オンラインと対面は、振り返り方を分けると続けやすい
1打ごとの判断はオンラインの牌譜とAIで、結果の傾向は対面の通算成績で。こう分けておくと、どちらか片方だけで全部を振り返ろうとして疲れることがありません。オンラインでAIに指摘された癖(押しすぎ・降りすぎ)が、対面のラス率やトップ率にも出ているかを見比べるのも面白い使い方です。
よくある質問
Q. 無料で使える麻雀AIはありますか?
Mortalは牌譜レビューのページから無料で使えます。雀魂で遊んでいるなら、アプリの中のMAKAも手軽です。NAGAは会員制の有料サービスです。
Q. 三麻の牌譜も解析できますか?
この記事で取り上げた解析AIは、確認できた範囲では四麻の牌譜が中心です。三麻に対応しているかは、それぞれの公式の案内で確かめてください。三麻と四麻はルールも成績の数字の意味も違うので、成績をつけるときも別々に集計するのがおすすめです(「三麻と四麻の違い」)。
Q. AIの推奨と違う牌を切ったら、それは悪い一打ですか?
そうとは限りません。AIの推奨は「その場面でその牌を選ぶ割合」で示されることが多く、2つの牌の割合が近い場面はどちらを切っても大差がないことがよくあります。AI同士でも判断が分かれるので、割合の差が大きい場面だけを見直すのが効率的です。
Q. 対面の対局を、あとからAIに見せる方法はありますか?
全員の手牌と捨て牌を1打ずつ記録できれば理屈の上では可能ですが、対面の麻雀でそれを続けるのは現実的ではありません。対面の対局は、着順やスコアなどの結果を残して、通算の傾向で振り返るのがおすすめです。
まとめ
- 麻雀AIには、牌譜を解析できるAI(NAGA・Mortal・MAKA)と、強さの記録を残したAI(Suphx・LuckyJ)がある
- 雀魂ならMAKAとMortal、天鳳ならMortalとNAGAから試すのが手軽
- AIと違う打牌がすべて悪手とは限らない。判断が大きく分かれた場面だけを見直す
- 対面のセット麻雀は牌譜が残らないので、AIではなく通算成績(平均着順・ラス率・推移・相手ごとの成績)で振り返る
参考にした公開情報:NAGA 牌譜解析(公式)/Mortal 牌譜レビュー(公式)/雀魂にMAKAのベータ版(AUTOMATON)/Suphx(日本マイクロソフト)/LuckyJの公式記事の日本語訳(modern-jan)
対面の麻雀は、結果の積み重ねで振り返る。通算成績はまじゃすこで自動で。
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