3人麻雀(サンマ)と4人麻雀の違いとは?ルール・点数の変更点を解説
3人だけ集まったけど麻雀がしたい、という場面は意外とよくあります。そんなときに活躍するのが3人麻雀(サンマ)です。基本的な考え方は4人麻雀と同じですが、ルールや点数の設定にはいくつか違いがあります。この記事では、その違いを整理して紹介します。
そもそも3人麻雀とは
3人麻雀は、その名の通り3人で打つ麻雀です。4人麻雀とは牌の構成やルールが少し異なり、テンポが速くスピーディーに楽しめるのが特徴です。「サンマ」という呼び方でも親しまれています。
ひと目でわかる比較表
まず、代表的な違いを表で押さえておきましょう(設定はいずれも「よく使われる例」です)。
| 項目 | 4人麻雀 | 3人麻雀(サンマ) |
|---|---|---|
| 使う牌 | 136枚すべて | 萬子の2〜8を抜いた108枚が主流 |
| 持ち点 | 25,000点 | 35,000点 |
| 返し点 | 30,000点 | 40,000点 |
| ウマ | 10-30 など4段階 | 15-0-15 など3段階 |
| チー | あり | なしが主流 |
| 展開 | じっくり | 高打点・スピーディー |
牌の構成の違い
ルールによって差はありますが、多くの3人麻雀では萬子(マンズ)の2〜8を抜くという特徴的なルールがあります。これにより萬子は1と9だけが残り、使う牌は136枚から108枚に減ります。萬子の順子がほぼ作れなくなるので、手作りの感覚が4人麻雀とは大きく変わります。また、北(ペー)を手牌から抜いてドラとして扱う「北抜き」ルールを採用しているところも多いです。
持ち点・返し点の違い
4人麻雀では持ち点25,000点・返し点30,000点がよく使われますが、3人麻雀では持ち点35,000点・返し点40,000点のような設定がよく使われます。プレイヤーが1人少ないぶん、持ち点を高めに設定することでゲームバランスを取っている、というのが背景にあります。もちろんグループによって設定は異なるので、対局前にルールを確認しておくのがおすすめです。
ウマの違い
4人麻雀のウマは「10-30」のように4つの順位に対して設定しますが、3人麻雀では順位が3つしかないので、ウマも3人用になります。よく使われるのが「15-0-15」のような形で、2位を基準の0とし、1位と3位が同じ絶対値でプラス・マイナスが逆になる書き方です。数字の大きさ(10-0-10、20-0-20など)はグループによって変わりますが、考え方自体は4人麻雀のウマと同じです。
鳴きとツモの扱いも変わる
ルール面でもう2つ、対局感覚が大きく変わるポイントがあります。
- チーができない(ルールが主流) — 3人麻雀では「ポン・カンはできるが、チーはなし」というルールが広く使われています。順子を鳴いて作れないぶん、面前重視・刻子重視の手作りになります。
- ツモの支払い(ツモ損) — 4人麻雀のツモは3人で支払いますが、3人麻雀では支払う相手が2人しかいません。このとき「本来4人麻雀でもらえたはずの点に届かない」形で点をやりとりするルールをツモ損あり、不足分を上乗せして満額もらえるルールをツモ損なしと呼びます。オンライン麻雀はツモ損あり、対面のセット麻雀ではツモ損なしを採用するグループも多く、ここは対局前に必ず確認したいポイントです。
4人麻雀とスコア計算の考え方は同じ
牌の構成やウマの数字は違っても、スコアの計算方法自体は4人麻雀と同じです。持ち点から返し点を引いて素点を出し、ウマを順位に応じて加減し、オカ(差額分のボーナス)を1位が受け取る。この流れはどちらも変わりません。同点になったときに、順位帯のウマ・オカを人数で均等に分ける考え方も共通です。詳しい計算方法は「麻雀のウマ・オカとは?初心者向けスコア計算入門」で解説しています。
3人麻雀ならではの注意点
- 点数のブレが大きくなりやすい:プレイヤーが少ないぶん、1回のアガりで受け取る点数の割合が大きく、点差がつきやすい傾向があります。
- ルールのローカル差が大きい:索子の抜き方、北抜きの有無、持ち点・返し点の設定など、4人麻雀以上にグループごとのルール差が出やすいので、事前のすり合わせが大事です。
- スピード感が違う:1人少ないぶん自分の手番が回ってくるのが早く、テンポよく打てるのも3人麻雀の魅力です。
よくある質問
Q. 1局の点数計算(符・翻)は四麻と同じ?
基本は同じです。符と翻から点数を出す仕組みはそのまま使えます。ただし三麻は北抜きドラや抜きドラの分だけ翻数が伸びやすく、満貫以上が飛び交う高打点ゲームになりがちです。持ち点が高めに設定されるのは、この点数インフレを受け止めるためでもあります。
Q. 3人麻雀のほうが初心者向き?
一長一短です。手番が早く回り牌の種類も少ないので「あがる体験」は積みやすい一方、高打点のぶつかり合いになりやすく、点数の動きは激しめです。ルールを覚える目的なら、どちらから始めても問題ありません。
Q. 抜いた萬子の2〜8はどう保管する?
小袋やケースの仕切りに分けておくと、次に三麻をやるときの準備が一気に楽になります。四麻に戻すときの数え直し(全136枚あるか)も忘れずに。
Q. 四麻メンバーで1人抜けたときのおすすめ設定は?
私のグループでは「持ち点35,000・返し40,000・ウマ15-0-15・北抜きドラあり・チーなし・ツモ損なし」に落ち着きました。四麻の感覚に近い穏やかめの設定なので、急にサンマになったときのたたき台としておすすめです。
三麻の会は「四麻の設定を作り直す」から始まる
三麻をやる会でいちばん多いつまずきは、牌を抜き忘れることではなく、四麻でいつも使っている設定をそのまま持ち込むことです。集計係をしていると「合計が合わない」と言われる場面には必ず出くわしますが、三麻の初回に限っては原因がほぼ設定側にあります。壊れる場所は3か所です。
1. ウマの段数が合わない
四麻の「10-30」は1位から4位までの4段階で、4人ぶんを足すとゼロになるように組まれた数字です。ここから4位の枠だけを外して3人に配ると、プラス側とマイナス側が釣り合わず、全員のスコアを合計したときにゼロから外れます。三麻のウマは2位を0とした3段階で組み直し、1位と3位に同じ数字を置いて符号だけ逆にすれば、何ptsにしても合計は必ずゼロになります。
2. 点棒が足りない
見落とされがちなのが物理的な準備です。手持ちの点棒セットは合計100,000点(25,000点×4人分)で組まれているものが多く、三麻で35,000点持ちにすると105,000点必要になり、5,000点ぶん足りません。当日に配りながら気づくと、その場で持ち点の相談が始まって開始が遅れます。やると決めた時点で点棒の合計を数えておき、足りなければ「30,000点持ち・35,000点返し」に下げるのが早いです。
3. オカの感覚がずれる
四麻のオカは、返し点と持ち点の差5,000点を4人ぶん集めた20ptsです。同じ差を三麻に持ってくると3人ぶんにしかならず、オカは15ptsになります。大事なのは、持ち点が25,000でも35,000でも、返し点との差が5,000点である限りオカは15ptsのまま変わらないという点です。持ち点の高さはオカではなく「飛びにくさ」に効く設定だ、と整理すると迷いません。
ここまでを1枚にまとめると、次のようになります。
| 項目 | 四麻の例 | そのまま持ち込むと | 三麻での置き換え |
|---|---|---|---|
| ウマ | 10-30 | 合計がゼロにならない | 2位を0にした3段階 |
| 持ち点 | 25,000点 | 高打点で飛びが出やすい | 35,000点など高めに |
| 返し点 | 30,000点 | 持ち点とセットでずれる | 持ち点+5,000点 |
| オカ | 20pts | 三麻では作れない数字 | 差5,000点なら15pts |
| 点棒 | 100,000点 | 35,000点持ちだと不足 | 配る前に合計を数える |
打つ前に決める項目そのものは「打つ前に決める10項目チェックリスト」にまとめてあります。三麻の日は、そこにウマの段数と点棒の総量を足すイメージで準備すると抜けません。
北(抜きドラ)は、決める順番を決めてから合意する
三麻でいちばん意見が割れるのが北の扱いです。抜きドラを使うかだけでなく、抜いた直後の扱いや、抜かずに手の中で使えるかまで含めると論点が細かく分かれます。全部その場で詰めると準備で時間が過ぎるので、私は「必ず決める2つ」と「出たときに困る2つ」に分けて上から確認しています。
| 順 | 決める項目 | よく割れる2択 |
|---|---|---|
| 1 | 抜きドラを使うか | 使う/北も普通の牌として扱う |
| 2 | 抜いたあとの補充ツモでの和了 | 嶺上開花にする/しない |
| 3 | 抜いた北を他家が取れるか | ロンできる/できない |
| 4 | 抜かずに手の中で使えるか | 役牌として扱う/扱わない |
1と2は最初の半荘の前に必ず決めます。3と4は出た瞬間に手が止まるので、「決めていないことが起きたら、その局はアガリを認める側で進め、確定は次の半荘から」と先に宣言しておくと進行が止まりません。決まった内容は口頭のままにせず、記録の1行目にメモとして残します(まじゃすこの試合メモにも一言残せます)。あとから「さっきはどっちだったか」が始まると、点数の話とルールの話が同時に走って収拾がつきません。点数側の切り分けは「点数が合わないときのチェックリスト」が使えます。
三麻の会でよく聞かれること
Q. 四麻の途中で1人抜けたとき、記録は分ける?
分けます。ウマも持ち点も返し点も違う対局を同じ集計にまとめると、順位に付く重みが途中で変わり、通算の数字の意味が薄くなります。四麻の分と三麻の分は別の試合として記録し、最後に合算して見るかどうかだけ先に決めておけば十分です。逆に人数が増える日の進め方は「5人以上での回し方」が参考になります。
Q. 三麻のウマは四麻より大きくすべき?
必ずしもそうではありません。ウマを大きくすると素点の僅差より順位が結果を左右しやすくなり、小さくすると素点の差がそのまま出ます。三麻はもともと素点が大きく動くので、初回は大きくしすぎないほうが無難です。1回打って「順位が軽い/重い」と感じたら次から動かす、で間に合います。
Q. 三麻が初めての人には何を先に伝える?
「チーはできない」と「北を引いたら抜ける(抜きドラありの場合)」の2つです。四麻の癖でチーの発声が出たり、北をそのまま河に切ってしまうのは初回にほぼ必ず起きます。そのときどう処理するか(初回は発声のやり直しを認める、など)まで先に言っておくと、局が止まらず、指摘する側も気まずくなりません。
3人麻雀も、まじゃすこなら設定ひとつ
「まじゃすこ」は3人麻雀にもきちんと対応しています。メンバーを3人で登録すれば、持ち点・返し点の初期値が3人麻雀向けに自動で切り替わり、ウマも「15-0-15」のような3人用の形式で設定できます。索子抜きや北抜きといった細かいローカルルールをすり合わせたら、あとの集計はまじゃすこにおまかせできます。
3人麻雀も4人麻雀も、集計はまじゃすこで。
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