【図解】パオ(責任払い)とは|大三元・大四喜で誰がいくら払う?計算問題6問
この記事の結論
- パオ(責任払い)は、役満を確定させる牌を鳴かせた人が支払いを負うルール
- 対象は大三元・大四喜・四槓子。小四喜などはふつう対象外
- 払い方はMリーグのルールに合わせ、計算問題6問で確かめる
麻雀の役満には、ほかの人が「その役満を確定させる牌」を鳴かせてしまうと、鳴かせた人が支払いを負うルールがあります。これがパオ(包)、正式には責任払いです。めったに起きないぶん、その場で「誰がいくら払うの?」と手が止まりやすいルールでもあります。
この記事では、パオが成り立つ条件と払い方を整理し、実際の場面を想定した計算問題6問で確かめます。払い方は Mリーグの公式ルールに合わせています。
パオ(包)とは
パオは、役満が鳴いた時点で確定してしまう形のときに、その最後の1組を鳴かせた人に責任を負わせる取り決めです。たとえば、白と發をポンしている人に中を切ってポンされると、その人の大三元は確定します。危ない牌を切った責任として、その後に役満があがられたら、鳴かせた人が払います。
白・發・中をすべてポンした大三元の例(3つ目のポンが包の決め手):
役満ごとの成立条件
| 役満 | パオになる場面 |
|---|---|
| 大三元 | 三元牌(白・發・中)のうち2種類を鳴いている人に、3種類目をポン(または大明槓)させた |
| 大四喜 | 風牌(東・南・西・北)のうち3種類を鳴いている人に、4種類目をポン(または大明槓)させた |
| 四槓子 | すでに3回カンしている人に、4回目のカンを大明槓(捨て牌でのカン)でさせた。Mリーグでは対象、雀魂・天鳳では対象外 |
大四喜の例(東・南・西・北をすべてポンして、五筒の単騎待ち):
字一色・緑一色・清老頭・小四喜などは、鳴いた時点ではまだ雀頭などがそろわず、役満が確定しないので、ふつうは包の対象になりません(対象に加えるルールもあります)。なお、暗槓(自分の手の中でのカン)は人に鳴かせたわけではないので、数えるのは「ほかの人の捨て牌で鳴いた」場合です。
払い方の決まり(Mリーグのルール)
| 場面 | 払う人 |
|---|---|
| 役満の人がツモ | 鳴かせた人(包の人)が全額 |
| 役満の人がロン(包の人とは別の人が放銃) | 包の人と放銃した人が半分ずつ |
| 包の人自身が放銃 | 包の人が全額 |
| 積み棒(本場の点数) | 鳴かせた人が負担 |
| ダブル役満以上 | 包の役満1つ分と積み棒を先に鳴かせた人が払い、残りはふつうの払い方 |
役満の点数は、子が32,000点・親が48,000点です。点数そのものの数え方は「点数早見表と符計算」にまとめています。
計算問題6問
席は東家(親)・南家・西家・北家。点数はすべて Mリーグのルール(四暗刻単騎などの形によるダブル役満はなし・役満の複合はあり)で数えます。
問題1:子の大三元をツモ
南家(子)が白と發をポンしていて、西家が切った中をポン。その後、南家が大三元をツモであがりました(0本場)。誰がいくら払う?
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西家 32,000点(合計 32,000点)
中を鳴かせた西家に包がつくので、子の役満32,000点を西家が1人で払います。東家・北家は払いません。
問題2:同じ形を、別の人がロンされた
問題1と同じく西家に包がついている南家の大三元に、北家が振り込みました(0本場)。
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西家 16,000点・北家 16,000点(合計 32,000点)
放銃した北家と、包の西家が半分ずつ(16,000点ずつ)払います。
問題3:包の人が自分で振り込んだ
問題1と同じ状況で、包のついている西家が南家に振り込みました(0本場)。
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西家 32,000点(合計 32,000点)
包の人と放銃した人が同じなので、西家が全額を払います。
問題4:親の大四喜と積み棒
親の東家が東・南・西をポンしていて、北家が切った北をポン。2本場で、東家が大四喜をツモであがりました。
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北家 48,600点(合計 48,600点)
親の役満48,000点と、2本場の600点を、鳴かせた北家が全額払います(Mリーグでは積み棒も鳴かせた人の負担)。
問題5:ロンと積み棒
1本場。南家(子)の大三元に西家が包。北家が南家に振り込みました。
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西家 16,300点・北家 16,000点(合計 32,300点)
役満32,000点を西家と北家で16,000点ずつ。1本場の300点は鳴かせた西家が払うので、西家16,300点・北家16,000点です。
問題6:ダブル役満で、片方だけ包
0本場。北家(子)が白・發・中をポンして大三元。中を鳴かせたのは親の東家です。北家は字一色にもなっていて、ツモであがりました(大三元+字一色のダブル役満)。
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東家 48,000点・南家 8,000点・西家 8,000点(合計 64,000点)
包の大三元の分(子の役満32,000点)を東家が全額。残りの字一色の分は、ふつうのツモで親の東家16,000点・南家と西家が8,000点ずつ。東家は合計48,000点です。
ルールによる違い
| ルール | パオの対象 |
|---|---|
| Mリーグ | 大三元・大四喜・四槓子 |
| 雀魂・天鳳 | 大三元・大四喜 |
| 一部の団体・ローカルルール | 字一色・緑一色・清老頭なども対象にすることがある |
ロンのときに半分ずつにするか、積み棒を誰が払うかも、ルールによって違うことがあります。また、大明槓させた牌で嶺上開花があがられたときに、カンさせた人に責任払いを負わせるルールもあります(採用は少数)。仲間内で打つときは、パオを採用するか、対象の役満と払い方を、打つ前に決めておきましょう。役満そのもののルールの違いは「役満のルールはMリーグと雀魂で違う」、ほかの分かれやすいルールは「麻雀ルールの分かれ目」にあります。
集計係の目線:パオがあっても、入れるのは最後の持ち点
パオは局の中の点棒のやり取りなので、半荘のスコアの計算は変わりません。払い終わったあとの最後の持ち点を、まじゃすこにそのまま入れれば、ウマ・オカまで入れたスコアになります。持ち点の合計が全員分で合っているか(四麻25,000点持ちなら100,000点)だけ、最後に確かめましょう。
よくある質問
Q. 小四喜はパオになりますか?
A. ふつうはなりません。小四喜は風牌の1種類を雀頭にする役で、鳴いた時点では役満が確定しないからです。大四喜は4種類すべてを鳴けば確定するので対象になります。
Q. パオの牌を切らないといけない場面はありますか?
A. 自分の手で役満を狙っているときや、テンパイしているときなど、切らざるを得ない場面もあります。そのときは、あがられたら責任払いになることを覚悟して切ることになります。
まとめ
- パオは、役満を確定させる最後の1組を鳴かせた人が、支払いの責任を負うルール
- 対象は大三元・大四喜(Mリーグは四槓子も)
- ツモは包の人が全額、ロンは包の人と放銃者で半分ずつ。積み棒は鳴かせた人(Mリーグ)
- ダブル役満は、包の役満1つ分だけ先に払い、残りはふつうに払う
出典:Mリーグ ルール(第8章 包)/Wikipedia「包 (麻雀)」。計算問題の答えは、Mリーグのルールの払い方で計算して確かめました(ルールに載っている例と同じ結果になることも確認)。牌のイラストは まじゃすこ オリジナルです。2026年10月時点の内容です。
パオが出た試合も、最後の持ち点を入れるだけで記録できます。
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