【5分でわかる】実は麻雀用語だった!日常語8選|テンパる・安パイ・連チャンのもとの意味
この記事の結論
- テンパる・安パイ・連チャンなど、日常語になった麻雀用語8つ
- 意味は国語辞典で確かめたもの。麻雀由来とは限らない言葉にも注意
「テンパってる」「それは安パイだね」「連チャンで飲み会」。ふだん何気なく使っている言葉の中に、実は麻雀から来た言葉がたくさんあります。麻雀を打たない人でも使っているので、もとの意味を知ると「そういうことだったのか」と面白くなります。
この記事では、日常語になった麻雀用語8つを、麻雀での意味と日常での意味に分けて紹介します。意味は国語辞典(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)で確かめたものです。
日常語になった麻雀用語8つ
| 言葉 | もとの麻雀用語 | 麻雀での意味 | 日常での意味 |
|---|---|---|---|
| テンパる | 聴牌 | あと1枚そろえばあがれる状態になる | せっぱつまって余裕がなくなる |
| 安パイ | 安全牌(安牌) | 捨てても相手にあがられる心配のない牌 | 危険がなく扱いやすい物事や人 |
| 連チャン | 連荘 | 親があがるなどして、同じ親が続く | 同じことが何度も続く(「連チャンで会議」) |
| メンツ | 面子 | 麻雀をする4人のメンバー | 会合の顔ぶれ(「メンツがそろう」) |
| トイメン | 対面 | 卓の向かい側の席、その席の人 | 真向かいの席や場所 |
| リーチ | 立直 | テンパイを宣言する。宣言のあとは手を変えられない | あと一歩の段階(ビンゴの「リーチ」など) |
| オーラス | オールラスト(和製英語) | 半荘の最後の1局(南4局) | 物事の最後(ツアーの最終公演など) |
| チョンボ | ― | あがりの宣言の間違いなど、その局を続けられなくなる反則 | うっかりして間違えること |
1語ずつ見てみる
テンパる:あと1枚のはずが「余裕がない」に
麻雀の聴牌を動詞にした言葉です。麻雀では「あと1枚でそろう」という良い状態ですが、日常では「せっぱつまって余裕がない」という意味で使われます。辞書にも、麻雀の意味のあとに「俗に、せっぱつまった状態になる」と載っています。あと1枚まで来て気持ちが張り詰める様子から、意味が移っていったと考えると覚えやすいでしょう。
安パイ:捨てても大丈夫な牌から、「無難な人・もの」へ
安全牌の略です。麻雀では、捨てても相手にあがられる心配のない牌のこと。日常では「危険がなく扱いやすい物事や人」のたとえになり、「とりあえず安パイの店にしよう」のように使います。精選版 日本国語大辞典には「益もなく害もない人や事柄のたとえ」とあり、少しそっけない意味合いも含みます。
連チャン:親が続く、から「何度も続く」へ
連荘は、親があがったり、流局のときに親がテンパイしていたりして、同じ人が親を続けることです。日常では「連チャンで会議」「連チャンで飲む」のように、同じことが続く意味で使われます。親が続くと積み棒(本場)が増えていきます。
メンツ:麻雀の4人から、「顔ぶれ」へ
面子には、中国語から来た「体面・面目」(メンツをつぶす)という意味もあり、こちらは麻雀とは別の流れです。一方で、「メンツがそろう」の顔ぶれの意味は、麻雀をするメンバーから広がったものだと、デジタル大辞泉に「転じて」と書かれています。麻雀には、さらに「3枚ひと組の牌の組み合わせ」という意味もあります。
トイメン:向かいの席
対面は、卓をはさんで向かい側の席と、そこに座る人のこと。日常でも「トイメンの席」のように、真向かいの場所を指して使われます。ほかの席の呼び方は、左が上家、右が下家です。
リーチ:テンパイの宣言から、「あと一歩」へ
カタカナなので英語のreachと思われがちですが、立直という麻雀用語です。テンパイを宣言する役で、宣言のあとは手を変えられません。日常では「優勝にリーチがかかる」のようにあと一歩の意味で使い、ビンゴやパチンコの「リーチ」もここから来ています。デジタル大辞泉によると、中国の麻雀にリーチという役はなく、第二次大戦後に日本で広まったものです。
リーチのあとにできること・できないことは「リーチ後の暗槓」でも詳しく扱っています。
オーラス:最後の1局から、「最後」全般へ
オールラスト(all last)を縮めた和製英語で、麻雀では半荘の最後の1局(南4局)です。日常では、コンサートツアーの最終公演を「オーラス」と呼ぶなど、物事の最後の意味で使われます。麻雀では、その前の局を「ラス前」と呼びます。
チョンボ:反則から、「うっかりミス」へ
麻雀では、あがっていないのにあがりを宣言するなど、その局を続けられなくなる反則のこと。日常では「うっかりして間違えること」を指します(デジタル大辞泉)。麻雀では罰符を払うことになり、どれくらい払うかはルールによって違います(「麻雀ルールの分かれ目」)。
麻雀由来とは限らない言葉
- ワンチャン:麻雀にも「ワンチャンス」という言葉があります(ある牌が4枚のうち3枚見えている状態)。ただ、日常語の「ワンチャン(もしかしたら)」は、辞書では英語のone chanceの略と説明されていて、麻雀から来たとは言い切れません。
- メンツの「体面」の意味:上で見たとおり、中国語から直接入った意味で、麻雀とは別です。
「麻雀用語らしい」と感じても、辞書で確かめると別の由来ということがあります。人に話すときは、こうした言葉は「麻雀にも同じ言葉がある」くらいにしておくと安心です。
卓で使うとき、気をつけたいこと
日常語の意味に慣れていると、卓での意味とずれることがあります。
- 「テンパってる」は、卓ではあと1枚でそろう良い状態。初心者に「テンパった?」と聞くときは、焦っているかではなく、聴牌したかを聞いています
- 「安パイ」は、その場の捨て牌によって変わります。さっきまで安全だった牌が、ほかの人のリーチで危なくなることもあります
麻雀用語をまとめて覚えたい人は「麻雀用語集(137語)」も見てみてください。
集計係の目線
オーラスは、半荘の順位が決まる1局です。トップとの差、ラスとの差を確かめてから打つと、「何点あがればいいか」が見えてきます。終わったあとのスコアは、まじゃすこに最後の持ち点を入れれば、ウマ・オカをつけて自動で計算されます。
よくある質問
Q. 「ツモる」も麻雀用語ですか?
A. はい。麻雀で牌を山から引くことを「自摸」と言い、それを動詞にした言葉です。日常語としては、ここで取り上げた8語ほど広くは使われていません。
Q. 麻雀の言葉はなぜ中国語の読みなのですか?
A. 麻雀が中国から伝わった遊びだからです。リーチやオーラスのように、日本で生まれた言葉もあります。
まとめ
- テンパる・安パイ・連チャン・メンツ・トイメン・リーチ・オーラス・チョンボは、麻雀から日常語になった言葉
- テンパるは、麻雀では良い状態なのに、日常では「余裕がない」という意味になった
- ワンチャンやメンツの「体面」の意味は、麻雀から来たとは限らない
出典:コトバンク(デジタル大辞泉、精選版 日本国語大辞典)の「テンパる」「安全牌」「連荘」「面子」「対面」、Weblio(デジタル大辞泉、麻雀用語集、Wikipedia)の「リーチ」「オーラス」「チョンボ」「ワンチャン」。2026年10月時点の内容です。
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