【判定チャート】リーチ後の暗槓、していい?だめ?|3つの質問と手牌の例でわかる
この記事の結論
- リーチ後の暗槓は、待ちと手の組み方が変わらないときだけできる
- 変わるのにカンをするとチョンボになるルールが一般的
- カンをしてもリーチはそのまま続く
リーチをかけたあと、手の中の暗刻(同じ牌3枚)と同じ牌を引いたら、暗槓(手の中で4枚そろえて伏せるカン)をしてもよいのでしょうか。答えは「待ちと手の組み方が変わらないなら、してよい」です。逆に、変わるのにカンをするとチョンボになるルールが一般的です。
この記事では、なぜそう決まっているのか、どんな形ならよくて、どんな形だとだめなのかを、手牌の例で確かめます。
決まり:リーチ後の暗槓は「何も変わらない」ときだけ
Mリーグのルールでは、リーチのあとの暗槓は「面子構成の変わらない暗槓なら可能」とされています。一般には、次の3つをすべて満たすときだけできる、と覚えておくと間違えません。
- 引いてきた牌でカンする手の中にもともとある暗刻に、いま引いた4枚目を加える形。前から持っていた4枚で、あとからカンするのではない
- 待ちが変わらないカンの前と後で、あがれる牌の種類が同じ
- 手の組み方(面子構成)が変わらないその3枚を、ほかの組み合わせ(順子や雀頭)に使う読み方がない
役が増えたり減ったりするのはかまいません(たとえば暗槓で符が増える・四暗刻の形になる、など)。ルールによっては、リーチ後の暗槓を一切認めないものもあります。
できる例
一萬が3枚あり、三萬・四萬の両面待ち(二萬・五萬)でリーチしている手です。
ここで4枚目の一萬を引いて暗槓しても、残りは「三萬四萬・456筒・789索・白白」で、待ちは二萬・五萬のままです。一萬の3枚はほかの組み合わせに使いようがないので、手の組み方も変わりません。カンしてかまいません。
できない例
二萬が3枚、三萬・四萬があり、白が2枚の手です。
この手は読み方が2通りあります。「二萬3枚+三萬四萬」と読めば二萬・五萬待ち、「二萬2枚+二三四萬」と読めば二萬と白のシャンポン待ち。合わせて二萬・五萬・白の3種類であがれます。
ここで4枚目の二萬を引いて暗槓すると、二萬は4枚とも使ってしまうので、残る待ちは五萬だけ。白でもあがれなくなります。待ちが変わるので、リーチ後のこの暗槓は認められません。
二萬は4枚とも自分で使ったので、カンのあとで二萬を待ちと数えることもできません。自分で待ちの牌を使い切った形は、流局のときにテンパイと認められないこともあります(「形式テンパイと空テン」)。
なぜ「変わらないとき」だけなのか
リーチは「もう手を変えません」という宣言です。そのかわりに1翻がつき、一発や裏ドラのチャンスも生まれます。もしリーチ後に待ちや組み方を変えられるなら、宣言した手より有利な形に作り直せてしまい、宣言の意味がなくなります。
一方で、ただ4枚目を引いただけで何も変わらない暗槓まで禁止すると、カンで増える符やドラの楽しみが減ってしまいます。そこで「何も変わらないならしてよい」という線が引かれました。Wikipediaによると、リーチが広まった当初は禁止されていて、1960年代ごろから、組み方も待ちも変わらない暗槓が認められるようになったとされています。
リーチ後にできるカン・できないカン
| カンの種類 | リーチ後 | 理由 |
|---|---|---|
| 暗槓(手の中の3枚+引いた4枚目) | 条件つきでできる | 待ちと組み方が変わらなければ、手を変えたことにならない |
| 大明槓(人が捨てた牌で4枚にする) | できない | 人の捨て牌を取るのは「鳴き」。リーチは鳴かない(門前)ことが条件 |
| 加槓(ポンした3枚に4枚目を足す) | できない | リーチしている手にはポンした組がないので、そもそも形がない |
つまり、リーチのあとに考えるのは暗槓だけです。そして暗槓をしたあとも、リーチはそのまま続きます(カンをしたのでリーチが外れる、ということはありません)。嶺上牌(カンのあとに引く牌)であがれば、嶺上開花の役もつきます。
よくある勘違い
- 「カンするとドラが増えるから得」:ドラ表示牌が1枚めくれるのは、ほかの人にとっても同じです。リーチしている人に有利とは限りません。待ちが変わる形なら、そもそもできません
- 「待ちの数が減るだけなら、してもいい」:減るのも「変わる」に入ります。できない例のように、3種類待ちが1種類になるカンは認められません
- 「同じ牌を4枚持っていればいつでもカンできる」:リーチの前ならいつでもできますが、リーチのあとは「引いた4枚目」で、条件を満たすときだけです
練習問題
問題1:4枚目の一萬
「できる例」の手で、4枚目の一萬を引きました。カンできますか?
答えを見る
できる
カンの前も後も待ちは二萬・五萬で、一萬の3枚はほかの組み合わせにも使えません。
問題2:4枚目の二萬
「できない例」の手で、4枚目の二萬を引きました。カンできますか?
答えを見る
できない
カンの前は二萬・五萬・白の3種類待ち、カンのあとは五萬だけになり、待ちが変わります。
問題3:前から4枚持っていた
リーチの前から九索を4枚持っていて、リーチのあとでカンしたくなりました。できますか?
答えを見る
できない
リーチのあとの暗槓は、引いてきた4枚目でするものです。前から持っていた4枚でのカンは、手を変えないという宣言と合いません(リーチの前にカンしておくか、そのまま持つ)。
仲間内で決めておくこと
- リーチ後の暗槓を認めるか:認めるのが一般的。迷ったら「待ちと組み方が変わらないときだけ可」
- だめなカンをしたときの扱い:Mリーグではチョンボ。仲間内ではその場で取り消すだけにする、という決め方もある
ほかの細かいルールは「麻雀ルールの分かれ目」、カンや牌の言葉は「麻雀の正式名称と言葉」にまとめています。
集計係の目線
チョンボになった場合の罰の付け方(満貫払い・スコアから引く など)は、半荘のスコアに直接響きます。まじゃすこではチョンボを試合の記録に入れられるので、罰の大きさを打つ前に決めて、ゲームの設定と同じにしておきましょう。
よくある質問
Q. 待ちが変わるかどうか、その場でどう確かめればいいですか?
A. その暗刻の3枚を、順子や雀頭として読む方法がないかを考えます。暗刻の牌が、ほかの数牌と1つ違い・2つ違いで並んでいるとき(二萬3枚と三萬・四萬など)は要注意です。迷ったら、カンをしないのがいちばん安全です。
Q. だめなカンをしてしまったら、どうなりますか?
A. Mリーグのルールでは、リーチ後の不正なカンはチョンボです。仲間内では、チョンボの罰(満貫払いなど)をどうするかを打つ前に決めておきましょう。罰の決め方は「準備とマナー」にあります。
まとめ
- リーチのあとに考えるカンは暗槓だけ(大明槓・加槓はできない)
- リーチ後の暗槓は、引いた4枚目で、待ちと組み方が変わらないときだけできる
- 待ちが変わる・組み方が変わる暗槓は、Mリーグではチョンボ
- 役が増える・符が増えるのはかまわない
出典:Mリーグ ルール/Wikipedia「槓」「聴牌」。例の待ちは、まじゃすこの牌の計算で確かめました。2026年10月時点の内容です。
細かいルールも決めたら、仲間と打ったスコアを記録しよう。
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