麻雀の役一覧|初心者がまず覚えるべき基本の役10選
麻雀の役は数十種類ありますが、最初から全部覚える必要はありません。実際の対局でよく出てくる役は、実はそこまで多くないからです。この記事では、初心者がまず覚えるべき基本の役を10個に絞って、成立条件と翻数つきで紹介します。
役とは何か
麻雀であがるためには、手牌が「4面子1雀頭」という形になっているだけでなく、役が最低ひとつは成立している必要があります。役がないとあがれない(これを「役なし」と呼びます)ので、まずはどんな役があるのかを知ることが第一歩です。
まず覚えたい基本の役10選
リーチ 1翻
あと1枚で手牌が完成する状態(テンパイ)で、手牌を変えないと宣言することで成立します。以後は上がり牌が来るまで手牌を変えられませんが、成立させやすく、初心者が最初に狙う役の代表格です。
タンヤオ(断么九) 1翻
2〜8の数牌だけで手牌を作る役です。字牌や1・9の牌(么九牌)を使わないだけなので、狙いやすく初心者向きです。
ピンフ(平和) 1翻
すべて順子(連続する3枚)で構成し、雀頭が役牌でなく、両面待ちであがる役です。条件は多いですが、素直に手を進めていると自然と成立しやすい役です。
役牌(やくはい) 1翻
三元牌(白・發・中)や、自分の風・場の風にあたる牌を3枚(刻子)そろえると成立します。牌を3つ集めるだけなのでシンプルで、対局中に一番よく見る役のひとつです。
ツモ(門前清自摸和) 1翻
他家から鳴かずに、自分でツモってあがると成立します。鳴いていないことが条件なので、面前(鳴かない状態)を貫くだけで手に入ります。
一盃口(イーペーコー) 1翻
同じ種類の順子(例:2萬3萬4萬と2萬3萬4萬)を2組そろえる役です。鳴いていない(面前の)ときだけ成立します。
三色同順 2翻
萬子・索子・筒子で、同じ数字の順子をそれぞれ1組ずつそろえる役です(例:4萬5萬6萬、4索5索6索、4筒5筒6筒)。見た目にも揃っていて気持ちよく、覚えておくと手作りの幅が広がります。
対々和(トイトイ) 2翻
4面子すべてを刻子(同じ牌3枚)でそろえる役です。順子を使わないので、鳴いても成立しやすいのが特徴です。
混一色(ホンイツ) 2〜3翻
ひとつの種類の数牌(萬子・索子・筒子のどれか)と字牌だけで手牌をそろえる役です。鳴くと2翻、面前なら3翻と、翻数が変わります。
清一色(チンイツ) 5〜6翻
ひとつの種類の数牌だけで手牌をそろえる、字牌も使わない役です。混一色よりさらに難易度が高いぶん、翻数も大きく、決まれば満貫クラスの点数が見込めます。
10役の早見表(翻数と「鳴き」の可否)
紹介した10役を一覧にまとめました。「鳴くと成立しない役」「鳴くと翻が下がる役」があるのがポイントです。
| 役 | 翻数 | 鳴いた場合 |
|---|---|---|
| リーチ | 1翻 | 不可(面前のみ) |
| タンヤオ | 1翻 | 可(そのまま1翻) |
| ピンフ | 1翻 | 不可(面前のみ) |
| 役牌 | 1翻 | 可(そのまま1翻) |
| ツモ | 1翻 | 不可(面前のみ) |
| 一盃口 | 1翻 | 不可(面前のみ) |
| 三色同順 | 2翻 | 可(1翻に下がる) |
| 対々和 | 2翻 | 可(そのまま2翻) |
| 混一色 | 3翻 | 可(2翻に下がる) |
| 清一色 | 6翻 | 可(5翻に下がる) |
鳴いたときに翻が下がることを食い下がりと呼びます。鳴きのルールやメリット・デメリットは鳴きの解説記事で詳しく説明しています。
配牌を見て、どの役を狙うか
覚えた役を実戦で使うには、「配牌からどの役に向かうか」の型を持っておくと迷いません。私が初心者の友人に教えるときは、まずこの3パターンだけ伝えています。
- 白・發・中や場風が対子であったら → 役牌。あと1枚鳴ければ役が確定するので、いちばん手っ取り早い進め方です。
- 2〜8の牌が多い配牌なら → タンヤオ。1・9・字牌を切っていくだけで自然と形になります。
- 特に方針が立たないなら → 面前でリーチ。役作りを考えず最速でテンパイを目指し、リーチで1翻を確保する。実は上級者もよく使う、シンプルで強い戦い方です。
この3つの型だけで、初心者のうちの「役がなくてあがれない」事故はほとんど防げます。
複数の役は重ねられる
役は1つだけでなく、条件を満たせば同時に複数成立します。たとえば「リーチ+タンヤオ+ツモ」のように役が重なれば、その分翻数も増えて点数も上がります。この「役の重なり」を意識できるようになると、麻雀がぐっと面白くなってきます。
さらに、役ではありませんがドラが加わると翻数が上乗せされます。「リーチ+ツモ+ドラ2」で満貫級、という展開は実戦で頻繁に起こります。
よくある質問
Q. 役がないのにあがってしまったら?
役なしのあがり申告はチョンボ(反則)となり、罰符を支払うのが一般的です。あがる前に「自分の手に役があるか」を確認する癖をつけましょう。チョンボの扱いはマナーとチョンボの記事で詳しく解説しています。
Q. 10役の次は、何を覚えればいい?
七対子(チートイツ・2翻)、チャンタ(2翻)、三暗刻(2翻)あたりが次の候補です。ただ、急いで増やすより、まずこの10役が配牌から「見える」ようになるほうが実戦では効きます。
Q. 役満はどれくらい覚えるべき?
最初は国士無双・四暗刻・大三元の3つだけで十分です。この3つは配牌の時点で「狙えるかも」と気づきやすい形をしています。そのほかの役満は、出会ったときに覚えるくらいの気楽さでかまいません。役満は子で32,000点・親で48,000点と、1回で半荘がひっくり返る破壊力があります。
役が決まったら、次は点数計算
役が成立して翻数が決まったら、次に必要なのが符との組み合わせによる点数計算です。符の数え方や、翻・符ごとの点数早見表は、別記事「麻雀の点数表(翻・符)完全早見表」にまとめてあります。あわせて読むと、あがったときの点数がすぐわかるようになります。
役を覚えたのに「あがれない」ときの4つの原因
役を一通り覚えた人がつまずくのが、「形はできているのにあがれない」という場面です。同卓していると、初心者が牌を倒しかけて手が止まる瞬間に必ず出くわします。原因はほぼ4つなので、その場で切り分けられるよう整理しました。
| 症状 | 起きていること | 気づき方 | その場の対処 |
|---|---|---|---|
| 形は完成したのにあがれない | 役なしテンパイ | 「今ロンしたら何翻?」に答えられない | 面前ならリーチ。鳴いていれば形式テンパイへ |
| 待ち牌が出たのにロンできない | フリテン | 自分の河に待ち牌が1種類でもある | ツモのみ有効。待ちを変えるか手を進める |
| 鳴いた後に役が作れない | 後づけの禁止(ルール次第) | 鳴いた時点で役が確定していない | 打つ前にアリ・ナシを決めておく |
| 鳴いたら翻が消えた・減った | 面前限定役と食い下がり | リーチ・ツモ・ピンフ・一盃口が消えている | 鳴く前に「残る役は何翻か」を数える |
1. 役なしテンパイ
いちばん多いのがこれです。面前であればリーチを宣言すればその場で解決しますが、鳴いている場合はもうあがれません。残る道は、流局までテンパイを維持してテンパイ料(一般的なルールでは場に3,000点)を受け取る「形式テンパイ」です。テンパイのたびに「今ロンしたら何の役か」を口の中で言う癖をつけると、鳴く前に気づけます。
2. フリテン
自分の待ち牌のうち1種類でも自分の河にあれば、その手はロンできません。ツモあがりだけは有効です。見落としやすいのは三面待ちのように待ちが広い形で、端の1種類だけを早い巡目に捨てていたパターン。またあがり牌を一度見逃すと次の自分のツモまでロンできず、リーチ後にフリテンになればその局はツモ専用になります。詳しくはリーチの記事へ。
3. 後づけ
役牌の対子を持ったまま先に別の面子を鳴き、あとから役牌をそろえて役を確定させる打ち方です。現在は認めるルールが主流ですが、認めない取り決めのグループもあり、線引きにも差があります。だからこそ打つ前に「後づけはアリか」だけ確認しておくのが確実です。私は初対面が混ざる日は必ず最初に聞きます。ほかの取り決めは打つ前に決める10項目に。
4. 鳴いて役が消える
鳴けばテンパイは速くなりますが、リーチ・ツモ・ピンフ・一盃口といった面前限定の役は同時に消えます。タンヤオは鳴いても残るのが一般的ですが、クイタンなしのグループでは消えます。ドラも乗っていない手を鳴き、残った役が役牌ひとつだけ、というのは初心者にありがちです。鳴く前に「残る役は何翻か」を数えられれば事故は減ります。翻と符の関係は符と翻の記事に。
セット麻雀で出やすい役は「狙う役」と「あとからつく役」に分かれる
集計係をしていると、あがった人の役の申告を一晩に何十回も聞きます。そこで気づくのは、狙って作った役よりも、手なりで進めた結果としてついた役のほうがずっと多いということです。この2つを分けておくと、配牌からの方針が立てやすくなります。
| 役 | 分類 | 実戦での位置づけ |
|---|---|---|
| 役牌 | 狙って作る | 対子があれば方針が即決まる。鳴けるので最速 |
| タンヤオ | 狙って作る | 1・9・字牌を切るだけで自然に寄っていく |
| リーチ | 狙って作る | 方針が立たないときの受け皿になる |
| ツモ・ピンフ | あとからつく | 面前で素直に進めた手に自然と乗る |
| 三色同順・一気通貫 | 狙うと重い | 見えたら乗る程度。狙うと手が遅れる |
私のグループで実際に点棒を動かしているのは、表の上3つです。ツモやピンフは狙うものではなく、面前を守っていれば勝手についてくるご褒美だと考えたほうが、切る判断は速くなります。
あがれないときによく聞かれること
Q. 鳴いて役なしになりました。もう降りるしかない?
あがりは諦めても、テンパイを維持する価値は残ります。流局時にテンパイなら、ノーテンだった人からテンパイ料を受け取れるからです(形式テンパイを認めるかはグループによります)。他家のリーチが入っている局なら、安全牌を抱えて振り込まないことも立派な仕事です。
Q. フリテンに気づかずロンしてしまったら?
フリテンでのロン宣言はチョンボ扱いとなり、罰符のやりとりが発生するのが一般的です。ただ仲間内では「ノーカウントで局をやり直す」と決めているグループも多く、扱いはさまざまです。ここも先に決めておくと当日の空気が悪くなりません。
Q. 役は覚えたのに、点数の申告ができません
翻数まで言えなくてもかまいません。セット麻雀では、あがった人が「リーチ・タンヤオ・ドラ1」と役を並べ、慣れた人が点数を出す形で回っている卓がほとんどです。役の申告さえ正しければ点数は誰かが出せますし、そのあとの半荘全体の集計はまじゃすこが引き受けます。
点数の集計は、まじゃすこにおまかせ
役と点数を覚えるのは対局を楽しむために大事な部分ですが、そこから先の半荘全体の集計(持ち点の増減、ウマ・オカの計算など)は、正直手作業だと面倒です。「まじゃすこ」なら、表示点数を入力するだけで自動的に集計してくれます。
役を覚えたら、集計はまじゃすこにおまかせ。
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